[QuarkXPress奮戦記 vol.17]

QuarkXPressの単位と計測の怪(3)

■メジャーパレットで計算すると収まった

サンプル

 同じサンプルでテキストボックスの作り方を変えてみたら、なんと、収まってしまったのだ。もちろんその他の条件は全く同じだ。
 右のサンプルは、テキストボックスのサイズをあらかじめ計算せずに、最初のサンプルの4)のケースと同じくメジャーパレットにミリ単位で計算式を入力して作ったものだ。すると、どのサイズでもすんなりと収まってしまう。
 つまり、単位がQでなければならないわけではなく、ミリを使ってもQuarkXPressに計算をさせてやれば収まるということだ。実際、Qでもあらかじめ計算した数値でテキストボックスを作れば収まらないということは、先に見た通りだ。

 ということはどういうことか。
「表示」と「データ」の関係ということは、あるかもしれない。
 エクセルなど表計算ソフトでも、ある計算結果が切り捨てや四捨五入によって整数値で表示はされていても、実際には端数までデータとして持っている。その計算データを使って、続けて別の計算をさせれば、実際に持っているデータが使われるから、表示されている数値の計算結果とは微妙に違う結果が得られることはあり得る。
 それが、あらかじめ計算した結果をミリ単位で入力するのと、QuarkXPress上で計算することにより得られる数値との違いとして現れるのだろうか。しかし、サンプルの場合は「10」という整数値を掛けるかどうかの違いだけなのだ。う〜む。
 というわけで私にはやっぱり、なぜそうなるのか、ということについて明確な回答を得ることはできなかった。
 しかし、どうすればよいか、という作業上の結論めいたものは見えてきたようだ。


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