[えでぃっとはうすのときど記]

FAXの死角

 去年の秋に事務所のFAX(複合機)を入れ替えた。Macほどこだわりはないからハッキリ言ってどれでもよく、ディーラーにすすめられるままだ。もちろんリース。

 FAXは自動受信の設定だが、電話回線は1本なので、かかってきたものが電話かFAXかを設定時間内に判断できないと電話が鳴ることになる。以前のFAXだと自動受信しないことがよくあって、そのたびに電話から切り替えなければならなかった。新しいFAXはこのあたりがしっかりしていて、ほぼ間違いなく自動受信してくれるようになった。
 ところがこれが、思わぬ新たな問題の種になっている。

photo また新しいFAXは、原稿台の下が排紙スペースになっている。省スペースだし、最近はこのタイプが多いようだ。狭いわが事務所としても好ましい。
 ところがこれが、思わぬ新たな問題のもうひとつの種になっている。

 何が問題か。実は、FAXの着信がわからないわけ。
 自動着信するから電話の呼出音がない。いや、事務所の中にいれば排紙音がするからわかるが、問題は事務所を離れている間に着信した場合なのだ。
 つまり、FAXの設置場所の関係上、見るのは写真のような角度になるわけ。実はこれでもかなりのぞき込んでいるが、ようするに排紙スペースがほとんど死角になっている。だから、FAXの着信紙が見えないのだ。
 おかげで先日は、丸1日ほどFAXの着信に気がつかなかった。今日もメールでFAXを送った旨の連絡があり、音がしないから遅いなと思っていたら、そのメールを見るよりも前に届いていたことに、ずいぶんたってから気がついた。

 以前は自動着信もれがよくあったのおかげで、事務所にいなくても電話さえ手元においていれば、家のどこにいてもFAXの着信がよくわかった。またFAXの外、写真でいえば左側に排紙されたので、知らずに事務所に入っても、FAXの着信にはすぐに気がついたわけだ。
 便利で省スペースになったはずなのに、なんだかとても不自由になった気がする。こればかりは、気をつけてのぞき込む以外にないようなのだ。

(記:2004/01/19)



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