[えでぃっとはうすのときど記]

法隆寺と遠い記憶

photo 機会があって昨日、奈良は法隆寺、東大寺に出かけた。いずれも修学旅行の定番スポット。とりわけ東大寺周辺は、修学旅行や遠足、あるいは社会見学などと思われる中高生らでごったがえしていた。

 法隆寺の廻廊を歩きながら、ここはどうやら遠い記憶の引き出しに収まっているような気がした。
 とはいえ、奈良は小学校の修学旅行コースだったが、法隆寺には来ていない。それ以外にわざわざ来たことはたぶんない。すると別のお寺のことだったのだろうか……。

 思い出した。予備校だ。予備校の遠足だ。
 予備校で遠足なんてピンとこないところだが、ずいぶん前に僕が通った予備校では、パスツアーがあったのだ。それで確かに法隆寺にやってきた。そうだ、それに違いない。
 そのくせ実は、あまり印象に残っていなかった。廻廊しか記憶にないなんて、せっかく法隆寺に行ったのに何をしていたんだろうと思う。

 梅雨入り初日のこの日、曇りがちの1日だったが、時折のぞく日差しのなかで、けっこう日焼けしてしまった。なにしろ普段はいつも室内で、すっかり色落ちしていたから、ちょっとこたえている。

(記:2004/06/07)



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