[えでぃっとはうすのときど記]

QuarkXPress4.1の索引機能とATOKの推測変換の相性

 書籍で索引を作成する場合、QuarkXPress4.1の索引機能が重宝するのでよく利用する。しかしここ数年、この機能を利用すると頻繁にクラッシュするので困っていた。

 クラッシュするのは決まって索引の見出し語入力時、文字のタイピング中だ。しかも読み部分なので打つのかなばかり。それ以外の作業中は何の問題もない。しかしずっと、クラッシュするタイミングをつかめずにいた。おかげでいつもヒヤヒヤしながらタイピング、精神衛生的にきわめてよくなかった。
 先日も索引作成の作業だったが、20ページ分ほどの索引見出し語を登録するとクラッシュするので、そのたびに再起動の繰り返し。ファイルが壊れたりすることはなかったが、作業効率が極めて悪い。とにかく1ページ分が終わったら保存するなど、ひたすらバックアップで自衛していた。

 状態としては、何かが飽和状態になった時に爆発するという感じだ。最初はメモリを疑って、アプリケーションの割り当てメモリを上げてみたが効果がなかった。インライン変換をしていないからか。しかしQuarkXPressはもともと変換ウインドウ使用がデフォルトだ。特定のキーかもしれないとも思ったが、再現性がなかった。
 幸か不幸か索引作成の機会がそれほど多くなかったため、原因もずっとわからないままだった。それでも何か規則性があるはず。今回はそれを見極めてやろうと思っていた。

 ある時、クラッシュしたATOKの変換ウインドウの上に、推測変換の文字列がずらりと並んだ。しかも、とにかく文字が羅列されているだけで様子もおかしい。読み部分だからこの間、漢字変換はほとんどしていないのだ。ひょっとしてこの学習データがいっぱいになってクラッシュするのかもしれない。
 少し調べてみると、どうやら再起動で学習データがクリアされる様子。症状とも合うからこれが原因かもしれないと、推測変換機能をオフにしてみた。
 作業の終盤だったので確信をもって断言できる量ではなかったが、それまでだとクラッシュしていたであろう量を超えても、問題は起こらなかった。たぶんビンゴだ。数年来のモヤモヤがようやく晴れた。

 もっとも推測変換もこの作業以外の場面では何の問題もないから、QuarkXPressの索引機能との相性の問題ではないかと思われる。もちろん僕の環境特有のことかもしれない。ネットでも類似の情報は見つけられなかった。
 ただ、無変換でかなを大量に連続入力するのは通常ではほとんどないことだから、その影響はあるかもしれない。

 ところでこの推測変換、これまでの確定文字列をもとに、入力文字列から変換語を推測するというもの。僕はパソコンでの入力時、ほとんど利用しない。どれを選ぶかと考えているより、勢いでタイピングしてしまった方が早いからだ。
 しかし、携帯メールとなると事情は大ちがい。1字入れると変換候補がずらりと並ぶこの機能に、すっかりお世話になっている。

(記:2004/06/17)



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