[QuarkXPress奮戦記 vol.14]

どう変わる? QX4.0でのテキスト編集(3)

■文字単位のスタイルシート

サンプル

 文字単位のスタイルシートは大歓迎だ。従来から、段落だけでなく文字単位でスタイル登録できたらいいと思っていた人は数え切れないだろう。
 これによって、スタイルシートのパレットは右のサンプルのように2段になった。上段が段落、下段が文字だ。登録方法などは従来と変わらない。編集メニューの「スタイルシート」で登録するが、新規登録の際「段落」と「文字」が選択できるようになっている。スタイル名が同じでも、名前の前につく改行マーク、文字マークで識別できる。
 欲をいえば、縦組み中の文字回転やルビなどの設定についても、スタイル登録できればと思う。残念ながらこれらはサポートされていないようだ。
 ただし、ルビにショートカットが割り当てられたり、ルビそのものもベースライン調整ができたり、文字の配置を調整できたりとずいぶん改善されているので、これも歓迎だ。

■フォントセットで細かい調整が可能に

サンプル

 一般に日本語フォントは、漢字、かな、英字、数字の大きさがそれぞれ少しずつ違う。本文組みではさほど気にならなくても、見出しなど大きく使う場合は、特に英数字に関して調整が必要になることがしばしばだった。
 これが、フォントセットで細かく調整できるようになったのも大きな改善点として歓迎したい。漢字、かな、英字、数字、特殊文字に関して、それぞれ相対サイズ、ベースラインシフト、文字の変形が調整できるようになっている。

サンプル

 以上、少しだがとりあえずの私が気づいたものを紹介してみた。3月末リリースといわれている製品版が登場したら、また順次レポートしてみようと思っている。

(記/1998.3)

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