京都は伏見だけでも20を超える酒蔵がある酒どころ。そんな京都府内の地酒を飲みながら、リアルタイムで綴るお酒の話。
おおむね月1更新。飲み手・書き手=小国文男
黄桜である。「カッパッパー」である。メジャーである。
伏見の黄桜カッパカントリーは、取材も含めて何度か訪ねたことがある。しかし実は、黄桜のお酒をじっくり飲んだ記憶がない。カッパカントリーではむしろ、地ビールの方が印象に残っている。黄桜の「京都麦酒」は1995年、京都で初めて登場した地ビールなのだ。その地ビールカウンターの雰囲気がなかなかよかった。
この「京の酒エッセー」は、まず伏見の蔵元をひととおりめぐり、それから銘柄ごとにいろいろ試してみようと思っていた。しかし油長さんの紹介を見て、蔵元重複がわかっているのに、どうにも飲んでみたくて辛抱できなくなってしまったお酒があった。