京都は伏見だけでも20を超える酒蔵がある酒どころ。そんな京都府内の地酒を飲みながら、リアルタイムで綴るお酒の話。
おおむね月1更新。飲み手・書き手=小国文男
「丹州(たんしゅう)」とはこの場合、京都府中部の丹波地方のことらしい。現在の丹波、丹後、但馬の各地方を勢力としていたという古代の「丹国(にのくに)」の別称でもあるらしいが、丹波単独でもこう呼ばれたことがあるという。これを由来として名づけたのであろう綾部市の「丹州河北農園」で農薬を極力使わずに栽培された山田錦を、北川本家が醸したものだという。