京都は伏見だけでも20を超える酒蔵がある酒どころ。そんな京都府内の地酒を飲みながら、リアルタイムで綴るお酒の話。
おおむね月1更新。飲み手・書き手=小国文男
300ml瓶だし、活性酒だし、しかもアルコール度5%とビール並みだし……、というわけであらかじめ予想したが、「すず音(ね)」は10分余りでなくなってしまった。活性酒と見ると目がないものだから、先日の「一ノ蔵」でいっしょに買っていたのだった。
有名な蔵だからだろう、その名前に見覚えがあった。きっとどこかの店で「一ノ蔵を」と頼んだことがあったのだと思う。間違いなく、一度は飲んでいるはずだ。
「蔵の華」というのは、宮城県で独自に育成された酒造好適米なのだという。米づくりから地元ならではのお酒をめざす姿勢には好感がもてる。蔵には農業部門「一ノ蔵農社」もあるらしい。その米を100%使った純米吟醸酒があったので、買い求めてみた。