2001年5月24日(木) 天気 : 雨 のち くもり

物理学の仕事がやってきた

物理学の本の仕事がやってきた。また数式だ。

振り返ると、約600ページに及ぶ数学の本の仕事で初めて数式と格闘したのが2年前のことだった。
もっとも、数式よりもさらにやっかいだったのは、著者自身も認める悪筆の原稿の方で、おかげで半年以上かかる仕事となってしまった。

手探りで挑んだ数式の組版だったが、その仕事が終わったあとQuarkXPress奮戦記に「数式との格闘」という話をアップしたら、これがけっこう反響があった。
数式に関してはみなさん苦労しているようで、役に立ったというメールをいただいたり、間違いを指摘していただいたり、知らなかった数式を組む場合の独特のルールを教えていただいたり、僕自身もずいぶん勉強になった。

その同じ著者の仕事が再びやってきたわけだ。さすがに今度は編集者が入力の手配をしてくれて、テキストはデータでいただけるので助かる。おかげで入力者は苦労しているという。
が、今度は物理学なので、数式もそうだが、専門的な記号の解読(!)に苦労しそうだ。知識があれば多少の悪筆でも読めるものが、なければさっぱりわからない。だいたい物理など、高校時代以来さっぱり縁がないのだから。

さてこの仕事、何で組もうかと考えている。制作費を抑えるために紙版にするというから、うちでプリントできれば何を使ってもいいわけだ。
せっかくだからInDesignでやろうか。マシンパワーが気になるテキスト量の多さはファイル分割で何とかなるにしても、数式はまったく未知の世界だ。ではQX4.1か。操作性は3.3よりずいぶんいいし前回の経験も活かせる。しかしInDesignだと、Illustrator的作業もできるから複雑な式への対応は楽かもしれない……。
う〜ん、ちょっと考え込んでしまう。