山登りの声
また一日、取材で山歩きをしていた。
登ったのは、京都西山の小塩山。今回はリュックも確保したのでわりと歩きやすかったが、そこは日頃の運動不足、きつかった。登りは山道、下りは取材の都合もあってまわり道をしたので舗装路だったが、都合10数キロ、約7時間ほど歩いていた。疲れた。
ところでこの里山、クマが出ると聞く。今日も寄った森林公園にも「クマに注意」と看板が出ていた。その近くに住む知り合いに聞いたら、最近も飼い犬が山でクマに襲われたとか。そんな……。
で、声を出して歩くのがいいという。そう言われても日頃無口なもので、どうしたものかと思っていた。けれどもそれは、登り始めてすぐに解決した。急な坂だったので、自然に声が出てしまったのだ。
よっこらしょ、どっこいしょ、あーしんど……。