電気敷毛布
電気あんかとか電気毛布とか、電気敷毛布などという類は、僕には無縁だと思っていた。ずっと使ったことがなかった。
去年の暮れ、眠くなって布団に入っても、寝つけないことがよくあった。目がさえてしまうのだ。何故だろうと考えて、寒いからだと思い至るまでにけっこう時間がかかった。結局、体温で布団のなかが暖まってくるまで寝つけないわけ。布団を増やせばいいのだが、いやいやいつもの年と同じだのに、とそれもしなかった。寒いものだから、朝起きてもなかなか起き出せなかった。もっとも、目覚めが悪いのはいつものことではある。
年末年始に田舎に帰ったら、大雪で寒かった。布団が少なかったので、仕方なく電気敷毛布を使った。すると、これが気持ちよい。朝もスッキリ目が覚めて、雪かきなどしていた。
そこで京都に帰ってから、近所の量販店でこの電気敷毛布なるものを買ってきてしまった。値段も手頃で安かった。さっそく毎日使っているが、なかなかよい。だいたい、布団に入って足元が温かいというのがこんなに気持ちよいものか、と初めて知ったようなもの。おかげで寝つきもよくなった。
やっぱり冬は電気敷毛布やで〜。今度は朝、気持ちよくてなかなか布団から離れられないが……。