無認可
いま、福祉関係のある施設の歩みをまとめる仕事をしている。原稿を書きながら、普段は何気なく使い、さして深く考えなかった用語にふと立ち止まってしまうことがしばしばある。
今日ひっかかったのは「無認可」という用語。「無認可施設」「無認可保育所」など、よく耳にする。しかしこれ、誰のどんな「認可」がないのだろう。
字面だけを見れば、とにかく「認可」の「無い」「施設」や「保育所」と読める。すると、これらはモグリなのか。その割にはみなさん堂々と「無認可○○」と言うではないか。
で、ネットでいろいろ探してみた。小規模=「無認可」というような解説が意外と多かった。しかしこれでは「風が吹いたら桶屋が儲かる」の類で、途中経過がふっ飛ばされてさっぱり意味がわからない。
ようやくたどり着いたのは、設置・運営主体が社会福祉法人として「認可」されているか否か、ということのようだ。
つまり、都道府県知事から社会福祉法人としての「認可」が「無い」団体などが設置・運営する「施設」や「保育所」。こうした場合は小規模のところが多いので小規模=「無認可」となるらしい。
というわけで、モグリという意味ではない、とは納得できたが、この理解で合っているのだろうか……。