2002年10月10日(木) 天気 : 晴れ

ニコンFM

「古いものだし、自分ももらったものだけど、もう使わないから」
と、1台のカメラをいただいた。

カメラヘッドには「Nikon」。おお、あこがれのニコンではないか。
もちろんマニュアル。ファインダをのぞくと上部に見える絞り値は、レンズの根元についている文字を鏡で写している。シャッターを押せば、クゥァシャン! うーん機械的。

が露出計は? この手のカメラだと、ファインダの中に露出状態を示す針があるはずだが、「+」「−」の文字は見えるものの何の動きもない。え、完全手動?
と思ったが、よく考えたら電池がないのではないか。で、コンビニで同じ電池を買ってきて入れ替えたら、ちゃんと先の「+」「−」のところに赤いランプが点灯して、露出計が動いた。
なんだ、全然問題ないじゃん。

ところでこのカメラ、ニコンの何? 何しろ僕には高嶺の花だったから、モデル名などもよく知らない。裏側を見ると「FM」として何やら数字がならんでいる。
で、ネットで検索したら、あった。「ニコンFM」らしい。1977年5月発売というから25年前のモデル。そのどうやら前期型のようだ。
ちょうど高校を卒業した年だ。写真部の友人のペンタックスを借りて、うらやましくてガシャガシャやっていた頃を思い出す。

モータードライブの音が気になる場合もあったので、ちょうどマニュアルのカメラがほしかったのだ。
フィルタは少し汚れているが、レンズはきれい。ボディも少しホコリをかぶっているが、磨けばいい。

というわけで、デジタルだらけの事務所のなか、僕はニコンFMを磨いている。

ニコンFM