2003年1月15日(水) 天気 : くもり ときどき 雪
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たれくち
もろみからしぼったばかりのお酒を「たれくち」というらしい。槽から出てくる口のことを「垂口」と呼ぶのが由来のようだ。
現在は大きな蛇腹のような圧搾機でしぼるようだが、そのそばに置かれたタンクに出てくるお酒を、蔵人はやはり「たれくち」と呼ぶ。もちろん製品になるまでにはまだいろいろと工程を経るので、蔵以外ではまず飲めない酒だ。
今日は酒蔵の取材だったので、この「たれくち」をいただいた。まだガスを含んだ感じのこの酒が、とってもうめ〜〜〜〜〜のだ。
以前にも二度、酒蔵でこの「たれくち」をいただいたので、実は今回も期待していた。が蔵に入る前、「基本的には商品と同じお酒を試してもらっています」とのことだったので、今回はダメかもと思っていた。
けど入ってみると、案内していただいたおじさんが、「ちょうどしぼっているから」と利き猪口を持った手をタンクに入れ、まさに「垂口」から汲んでくださった。
実をいうと仕込みタンクの上でも、もろみに柄杓を入れて汲みとった、しぼる前の酒をごちそうになった。白くにごったその酒を口に含むと、自然と顔もほころぶというものだ。うはは。
明日ももう一軒、酒蔵に取材に行くのだ。うひひひ。