[えでぃっとはうすのときど記]

八坂の塔

photo 取引先から電話が入り、開催中の催しの広報紙用写真撮影を頼まれた。聞けばそこは、先日の花灯路で歩いたばかりのところ。早く聞いていればその日に寄ったのに、と思いながら出かけた。

 撮影を済ませての帰り道、せっかく近くまで来たのだからと八坂の塔(法観寺)にまわってみた。東大路通りから塔までの通りは近年、電線が地下化されてスッキリした。もっともその分、やたらと看板類が目立つようにも感じるが、それはまあいい。
 カメラを構えながら「待てよ」と思った。以前、同じように撮影した記憶がある。はて、あれは何だったのだろう。しばらく思い出せなかった。

 思い出せなかったのは、その写真が日の目を見なかったからだ。ある本の企画で京の絶景ポイントをいくつか紹介しようということになり、とりあえずやり始めてはみたものの僕の手に余ったので、そのコーナーをボツにしてしまったのだ。その際に、ここも撮影に来ていたのだった。
 おらそく、ごく普通の風景も腕がよければ絶景になるだろうし、誰が見てもすばらしいという景色も腕が悪ければただの平凡なスナップになってしまうのだと思う。僕が撮った写真は、どれを見てもつまらないスナップだったのだ。

 まあここは個人的なWebなので、本日撮ったつまらないスナップを見ていただこう。

(記:2004/03/21)



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