「〜させていただきます」
敬語については自分も正しく使えないのでたいしてエラそーなことは言えないが、最近気になっているフレーズがある。「〜させていただきます」というものだ。ラジオやテレビですごく耳につく。ひょっとして流行なんやろか?
もちろん、たとえば「遠慮させていただきます」とか「お送りさせていただきます」とかいう場合はまだましだ。ただ本来「させる」は使役の「やらせる」という意味だろうから、正しくは「遠慮いたします」とか「お送りいたします」になるのだろう。
気になるのは次のような例。 今日も大河ドラマで、手紙を「読まさせていただきます」と言っていた。ほかにも似た例で「飲まさせていただきます」というのも聞く。なんだか舌を噛みそうだ。 違うでしょ。この場合は「読ませていただきます」あるいは「拝読いたします」、「飲ませていただきます」あるいは単に「いただきます」でいいんでないの?
これまでよく耳にしたのはラジオのDJやテレビのリポーターなので、まあ生放送だと間違いもあるかと思っていたが、ドラマの台詞となるとさすがに「どうなってんねん」と思わざるを得ない。 ちょっと調べてみると、これらは謙譲語と呼ばれるものらしい。なんというか、日本語ってややこしい。
※細かい文法的なことはよくわからないので、けっこう書き直してしまった。「させる」には最上級の尊敬の意もあるというし、それを謙譲で使うというのはどういうことなんやろとか、だんだん混乱してきた……。(4/26)
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