[えでぃっとはうすのときど記]

葵祭の馬

 昨日の葵祭で馬が暴走したという記事が、夕刊にも今朝の朝刊にも載っていた。朝刊には連続写真まで入っていた。(参考:「asahi.com」の記事

 なんでも、京都御苑内で行列中に観光客のフラッシュの光に驚いた馬が二頭暴れだし、そのうちの一頭が御苑を飛び出して、前の丸太町通りを西へ約2km、二条城付近まで走って逃げたという。車を縫うように走った馬は、その二条城付近で車と衝突、フロントガラスを割って更に逃げたところで、バイクで追ってきた葵祭の行列参加者に取り押さえられたらしい。幸いケガ人はなかったという。
 突然道路に出没した馬と、そのあとを平安時代あたりの装束のままバイクで追いかける人の姿が脳裏に浮かび、不謹慎ながら思わず笑ってしまった。

 葵祭といえばいつも思い出すことがある。
 もうかれこれ20数年前のことで、御所の近くでアルバイトをしていた。毎朝苑内を自転車で横切って通っていた。
 ある朝、その御苑の中に椅子がたくさん並んで観覧席のようなものが出現していた。こんなところでコンサートか何かでもあるのだろうか、と思いながら横切ったのだが、あとでそれが葵祭の特設観覧席なのだと知った。

 それが葵祭を身近に感じた最初だったが、そのくせこの祭りを間近に見たことはない。何の自慢にもならないがついでに、祇園祭の山鉾巡航や時代祭も間近に見たことはない。そんな話をタクシーの運転手さんにしていたら、笑われた。

(記:2004/05/16)



][ときど記