陶器のビールグラス
わが家でビールを飲むときは、陶器のグラスと決めている。泡立ちが実にいいのだ。きめ細かい泡がたつ。飲むと泡がふっくらとして心地いい。いやほんま、ビールは泡がうまい、と実感できるグラスだ。
はじめの頃は、似たような大きさの陶器のグラスなら、どれでも同じかと思っていた。いくつか似たようなグラスを試す機会があった。しかし、いずれも劣るのだ。 素焼きではない。釉薬がかかっている。どうもその具合が絶妙みたいだ。
このグラス、わが家に1個しかない。記憶は薄れているが、確か何かの機会にいただいたようだ。さっそくこれでビールを飲んだらとてもうまかったので、もう一つ、今度は買うからと言ったら、もうなかったということだけはよく覚えている。だから1個なのだ。
このグラスを作った陶芸家が、先月亡くなったと聞いた。50代だったという。今夜は、こんな素敵な形見に感謝しつつグラスを傾けている。合掌。
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