[えでぃっとはうすのときど記]

最近のSPAMメール

 返信したのは迂闊だった。先日こんなメールがまいこんだのだ。
 「私のパソコンに件名も本文も書いていないメールが来たのでとりあえず返信してみました。どちら様でしょうか?
 私は○○と申します。間違いだったらごめんなさい」

 以前にも似たようなメールをもらったことがあったし、差出人を詐称するウイルス(ワーム)が蔓延しているので、メールに書かれた内容はあり得ることだ。なので「そうしたウイルスの仕業でしょう」と返信したわけ。
 ところが、ある掲示板でまったく同じ文面のメールが紹介してあった。上記の「○○」には姓が入っているのだが、これもいろいろあるようで、ようするにSPAMメールらしい。

 しばらくして返信がきた。途中から「実は私、結婚して○年目になるんですけど、最近の生活に飽き飽きしていたので……」云々などと、思わせぶりな文面になっている。とりあえず無視して様子を見ることにした。
 それから1日に数通のメールがやってきている。曰く──、自分は20代。夫が浮気をしている。一人でいるのは寂しい。会って気が合えば体の関係になってもいい……。
 実はオヤジ的には、けっこう楽しんで読んでいたりもする。

 面白いのは、熱心に送ってくるメールに見られるいくつかの特徴だ。
 ひとつ。こちらは最初の一通を除き一貫して無視しているが、常にフレンドリーにメールを送ってくること。一対一で無視していれば普通は怒るから、これだけでもこちらは大多数のうちの一人とわかる。ときどき、何か反応があったような文面があるが、誰か返信しているのだろうか。
 ふたつ。僕の返信には名前も明記していたにもかかわらず、決して相手(こちら)の名前は登場しないこと。宛先アドレスも僕のもので、アドレスをまとめている様子は表面上見られないが、メールの内容は、多数に同じ文面を送っていることを物語っている。

 そして結局、出会い系サイトに登録するよう、話のなりゆきで上手にURLを挿入してくるのだ。
 ようするにこれ、出会い系サイトのアルバイト? あの手この手で登録させようとしているんやろか……。

 ま、もうしばらく模様眺めだが、いつまで続くやろ。

(記:2004/08/23)



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