ノースモーキングアニバーサリー2

　今日でタバコを吸わないようになって丸2年になる。とはいえ特別な感慨はない。
　出かけることが減っていることもあるが、最近は身の回りでタバコの煙に出合うことがめっきり少なくなった。なのでほとんどの日は無煙環境で過ごしている。それがすっかり日常になったので、特別に吸いたいとも思わないし、特に感慨もないという次第。

　タバコに出合うのが比較的多いのは、飲みに行った時だろうか。こんな時は副流煙等を吸っていることになる。それでも、1本ちゃんと吸いたいとも思わないし、逆に煙がかなわんということもない。
　感覚的にはその煙で、少し残っているかもしれない「吸いたい衝動」を満足させているような感じもする。だから、吸う人は気にするようだが、僕としては「どうぞ気にせずに」といったところなのだ。

　事務所の灰皿もすっかり使わなくなった。実はずっと前から灰皿のひとつに炭を置いていた。もちろん消臭目的だが、聞くところによると乾いたままだと効果はなくなっていくので、適当に水洗いした方がよいらしい。書きながらそれを思い出したので、この機会に炭を濡らしてみた。

　ミシ……、ミシ……。

　よほど乾いていたようで、水が染み込む音が早朝の静かな事務所に響いている。

（記：2004/10/19）