[えでぃっとはうすのときど記]

MacOS X 10.3.7とMail不調の関係

 先日突然、G5のMacOS X「Mail」が不調になった。どうしたことか受信がまったくできなくなったのだ。何度やっても、長時間のアクセスを試みたあげくオフラインになってしまう。もちろん送信もできない。このところ急ぎの仕事のデータをネットでやりとりしているので、これは解決しておかないと困ってしまう。

 Mail以外でのネット接続は問題がない。WebページもブラウズできるしFTPもつながる。ついでにMail以外のメールソフトでのメール送受信も問題なくできる。この時点ではG5以外のMacOS X Mailでもメール送受信は可能だった。ようするにG5のMailだけが問題なのだ。
 まずはケーブルモデムとルータを再起動してみた。 MacOS X のセーフブート、アクセス権の修復もやってみた。いずれもダメだった。初期設定やデータをバックアップした上で、1GB近くたまっていた過去のメールデータを捨てたり、さらにはMailを初期状態に戻してもみたが、いずれも変化がなかった。

 ネットで情報を検索してみた。すると、MacOS X 10.3.7にアップデートして似たような症状になったケースの情報があった。Mailの起動が異常に遅く、受信もタイムアウトになってしまうという。そして「内蔵Ethernet」の設定で、「DNSサーバ」「DHCPクライアントID」を空欄にしたら、あるいは空欄だった両欄に設定値を入れたら、アクセスや速度が回復して快適になったという。

 そういえば、うちでも先日「ソフトウェア・アップデート」でG5を10.3.7にアップしたところだ。実はその後、OSの起動やメニューバーの表示に時間がかかるようになったし、確かにMailの起動も異常に時間がかかっている。またメールサーバへのアクセスが拒否されているわけではないので、タイムアウトと言われると納得だ。どうやら原因は10.3.7にあるらしい。
 「DNSサーバ」「DHCPクライアントID」はうちでは空欄だったので、設定値を入れてみた。でもダメだった(入力値が間違っていたかも)。いろいろやってみるうち、もうひとつ空欄になっていた「検索ドメイン」に設定値を入れると、ようやくメールサーバへのアクセスが回復して、メールの送受信が可能になった。ふう〜。

 「内蔵Ethernet」で「DHCPサーバを参照」のとき、「DNSサーバ」「DHCPクライアントID」「検索ドメイン」の3項目のエリアが入力可能になっているが、これらはいずれも必須ではない。環境によって10.3.7上のMailは、これらのうちのいずれかの情報を必要とするのだろうか。うちでは結局この3つのうちの「検索ドメイン」にだけ設定値が入っている状態だ。
 実は最近iBookを買ったばかりなのだが、これも10.3.7にするとOSの起動もMailの挙動もまったく同じ状態になった。同様に「内蔵Ethernet」の設定で「検索ドメイン」を設定したところだ。

 ただG5もiBookも、Mailのアクセスは回復したがOSの起動はやはり遅くなったままだし、ハッキリ言ってあまり快適ではない。新たなアップデータに期待したいところだ。

※LANに接続しない状態だと起動は問題なく、メニューバーの表示も早かった(05/1/4追記)。

(記:2004/12/18)



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