QXの表組みと単位
これまでQuarkXPressを使った作業のほとんどは日本語組版だったので、使用する単位はいつも「級」だった。最近、めずらしく英語版の書籍の仕事が入った。英文だったらやっぱりポイントでしょ、と単位をポイントにして作業をしていた。 そのなかで、いまさらなのだが、QuarkXPress奮戦記を少し訂正すべきことに気がついた。単位に関することだ。
奮戦記のなかでは、たとえばVol21「ポイントか級数か」のラインと行送りの項で、ラインを使った表組みにおける「級」の効用について書いている。ようするに、表も文字も行送りもミリを単位にして計算・作成できるから楽だと。 実際、ポイント環境でたとえばセルの高さ5mmの表の中の行送りをどうやって同じ5mmにしたらいいのか、少し考えてしまった。
ところが、問題はあっさり解決した。行送り欄に「5mm」とミリ単位の数値を入力すればいいのだ(図上)。 考えてみれば、環境設定の単位にかかわらず、さまざまな単位での入力が可能だったのだ。当然ながら、その他に「pt」表示されているラインの太さなどにもミリ単位での入力が可能だ。ここでは別に「級」にこだわらんでもええやんか、と少し冷や汗が出た。
もっとも、入力後は変換されてポイント表示されるので(図下)、あとで見た時にわかりにくい面はある。全体的にも、単位が同じである方が作業が楽だろうという趣旨は変わらない。
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