[えでぃっとはうすのときど記]

メソンのコーヒー

 花粉さえなければ春の陽気で心地よかった昨日の昼、以前から一度訪ねようと思っていたメソンの「田園のテーブル」に出かけた。メソン自体を訪ねるのもだいたい1年半ぶりだ。

 「南欧田舎厨房」と銘打った、ベテランシェフの手による料理はいずれもおいしかった。地元の食材を生かしたメニューも好感がもてた。
 そんななか僕が一番印象に残ったのは、最後に奥さんが「最近は自家焙煎も始めたんです」とさりげなく言い添えておいていったコーヒーだった。スッキリとしたすがすがしさを感じる味だった。

 実はこの日、僕は酒類を頼まなかった。たいがいはビールを飲んでいるところだが、この日は帰ってまだ仕事をするつもりだったからだ。
 すると食事中、なんだか口元がさびしい。水で喉を潤していたものの、最後の頃にはコーヒーが待ち遠しい。コーヒー自体の旨さもさることながら、そんな状態で飲んだのでいっそう美味しく感じられたのかもしれない。

 もっとも、このところの昼夜逆転生活がたたって、実際には仕事どころか帰ってすぐに寝てしまった。こんなことならワインでも頼めばよかった……。

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(記:2005/03/22)



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