六丁峠
先日クロスバイクなる自転車を買ったので、仕事の合間に、保津峡をめざしてカメラを持って出かけた。距離的な感覚だけだと1時間ほどで帰って来られるのではないかと思ったのだが……。
化野念仏寺などがある嵯峨の鳥居本から、鮎料理で知られる平野屋さんを西に折れると、細い峠道になる。そこまでもすでにけっこうな登り道だったが、いっそう急な登りになった。 こりゃアカン。なにしろ日頃の運動不足には年期が入っている。前3枚、後ろ7枚、合わせて21段という変速器の一番軽いギヤにしてもアゴが出る。結局途中から歩いて登った。
かつて車で通った時にはさほど気にならなかったが、かなりの急勾配。歩くのもゼーゼー息を切らし、峠の頂上に着いた時には出発して30分がたっていた。時間的にも、帰りの登りのしんどさを想像しても、保津峡まで行くのは断念してここで引き返すのが最善の策と思われた。
しかしせっかく来たのでどこか見通しのよいところで写真を、と思って少し下ってみると、なかなかよいポイントがあった。折しも保津峡下りの舟が見えたので、何枚かシャッターを切った。上の写真は、旧JR山陰線、現在の嵯峨野トロッコ列車の鉄橋付近。
帰り際、せっかくなので峠の表示板をバックに自転車を撮った。右がその証拠写真。木の葉に隠れて「峠」しか見えない表示板に近づいて確認すると、「六丁峠」と書いてあった。 帰りの下りは鳥居本まで数分。当たり前だが早い。そこから自宅をめざしつつ、やっぱり自転車は平坦な道を走るのがよいワ、としみじみ実感したものだった。
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