[えでぃっとはうすのときど記]

スズメバチ騒動

 田舎の実家にハチが巣を作っていると近所の人に教えてもらったのは、先週の月曜夜のことだった。翌朝確認すると、確かに離れの縁側の軒下でハチが出入りしている。どうやら巣は縁側の天井裏らしい。とりあえず写真を撮ってネットで調べてみると、どうやらアシナガバチではないかと思われた。直接刺激しなければ、ただちに襲ってくることはないようだが、放置するわけにもいかない。

「バルサンで駆除できる」と聞いたのでさっそくその夜、天井板の開け方を教わって押入の天井裏でバルサンをたいた。ところが翌朝、ハチは何事もなかったように飛び回っていた。はて……、と思って押入の天井裏を懐中電灯で見てみると、縁側までつながっていると思っていたが、閉鎖された空間だった。これでは効くわけがない。

 今度は縁側の天井でめくれる板を探した。巣の近くであろうところで見つかったが、力を入れすぎて「バキッ」と少し割れてしまい、天井に隙間ができてしまった。気がつくと、そこからハチが出てきたではないか。家の中に入られてはますます放置できない。
 そこで、その下に脚立を置いて、そこでバルサンをたいてみた。煙はもくもくと天井に上がったが、なんとその隙間から風が吹き込んできて、煙は室内に流されていく。翌日、縁側に入り込んだハチは死んでいたが、その他のハチは相変わらず飛び回っていた。

 もはや素人では難しいと思って、ネットで駆除業者を探してみた。幸い近くで見つかったので電話すると、その日の夕方に見に来てくれた。その結果、スズメバチだと判明。アシナガバチが家の天井裏に巣を作ることはないらしい。
「ネットで見て、スズメバチはもっと赤っぽいのかと思ってました」
「キイロスズメバチっていうのが多いんですよ」
 あ、なるほど……。渡された資料を見てみると、まさにそうだった。ならばもう、素人が余計なことはしないに限る。

 そして翌日、日が暮れてから二人がかりで駆除してもらった。さすがに防護服もつけずに見物するわけにもいかなかったが、1時間ほどですっかり駆除できた。写真は駆除した巣の一部。放置していれば来年も活動するだろうとのこと。ちょっと高かったが、やれやれひと安心。

 日曜日、ハチの出入口になっていた軒下の隙間と天井を塞いだ。これでもう大丈夫だろう。こうして先週は、スズメバチに振り回された1週間だった。

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(記:2008/10/18)



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