とても簡単だったMacBookのハードディスク交換
MacBookのハードディスク(HDD)容量がほとんど限界に達していたので先日、思い切って交換した。2年半前の最初のモデルだが、ネットで調べると、とても簡単に交換ができるとの情報がいくつもあったからだ。
当たり前だが、HDDを交換すればシステムも入れ直さなければならない。実は僕がこれまで二の足を踏んでいたのは、この作業が面倒だったからだ。ところが、次のような方法があるという。 まず新しいHDDをハードディスクケースにセットして外付けハードとし、そこにMacBookのHDD内容をまるごと「復元」する。その後にHDDを交換するというのだ(参考サイト)。 これは再インストール作業がいっさい不要で、新しいHDDで起動後、すぐにまったく同じ環境で使用することができる(※)。これは楽チンだ。しかも、取り出したHDDもケースに入れて外付けHDDとしてまだ使えるという。
そこで、この方法で挑戦することにした。秋葉館には、HDD、ハードディスクケース、必要な工具の3点セットを売っていた。手っ取り早いのでそれを購入。写真は届いた500GBのHDD(右)とハードディスクケース。
さっそくHDDをケースにセットする。基盤を引き出したところ。
HDDをコネクタに差し込み、4本のビスで基盤に固定。
再びケースに挿入して、外付けハードが完成。挿入する際に一瞬、裏表を迷ったが、よく見たらケースの内側に基盤をスライドさせる溝がつけてあった。FireWireで接続してスイッチを入れると、無事にアクセスランプが点灯した。
初期化と「復元」作業をする。これはディスクユーティリティで行う。何もデータがないから初期化はあっという間だ。「復元」は40MBほどだが、予想時間は2時間と出た。ちょうど所用もあったので、そのままにして外出。2時間半ほどで戻ってみると、作業は終わっていた。
いよいよHDDの交換。まずバッテリーをはずす。長辺の奥にはメモリが、左側短辺の奥にHDDがある。
仕切りの金属板を外す。HDDを引き出す白いリボンを引っ張り出したところ。
リボンを引っぱってHDDを引き出す。
4本のネジで金属ガードに取りつけてあるが、このネジは星形になっている。ここでT8サイズのトルクスドライバーの出番になる。ドライバーセットはこんなの。
無事にHDDを取り外せた。
次は逆の手順で新しいHDDを取りつける。金属ガードにセットして所定の位置に挿入し、中にあるコネクタに押し込む。こういうのはいつも力の入れ加減に悩むが、クンという感じで無事にはまった。仕切り板を取りつけ、バッテリーを装着して完成だ。
電源をオンにする。起動音にほっと一息。一瞬「?」マークが出たがすぐにアップルマークになり、起動が始まった。ほどなく、いつもと同じ画面が現れた。 あまりに変わりがなくて、HDDを交換したというより、使用中のHDDの容量が大きくなった、と錯覚しそうなくらいだった。でも今後、HDD増量の効果がきっといろいろあるだろうと期待しているところ。 ただ、ディスクが変わったのでTime Machineは全てのファイルのバックアップを始めたようで、それが終わるまでパフォーマンスに多少の影響があったのが少し誤算だった。 なお、自分でHDD交換するのは自己責任が原則。念のため。
※注 実はこれを機にBoot Campを廃止したから、MacではなくWindowsの再インストール作業が必要だった。それというのも、昨年暮れにParallels Desktop 4.0にアップしたらWindowsもかなり快適になったが、最大の問題はやっぱりディスク容量だった。それに、これまでBoot CampにあるWindowsを仮装マシンとして利用してきたが、一部制限もあったからだ。 ちなみに、Boot Campを残したままの旧HDDを接続しても、Parallelsはディスクを認識できなかった。
|