[えでぃっとはうすのときど記]

有線LANケーブルを埋設した

 田舎で光モデムとルータを置いている母屋と、仕事場にしている離れの間で、このほど有線LANケーブルの埋設に挑戦した。別棟間を無線LANでつなぐのはやはり無理があるようで、3つの中継器を介しても、せっかくの1ギガコースが10〜20分の1以下のスピードに落ちてしまっていたし、不安定だったからだ。
 幸か不幸か古い家だ。母屋は築100年にはなる典型的な農家、離れも築60年は過ぎている。その分、せいぜい目立たないようにするくらいで、見た目はそれほど気にしなくていい。

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 埋設するのは8mほど。スコップで溝を掘り、まずはPF管を仮置きした。
 LANコネクタ作成のハードルが僕にはちょっと高そうだったから、LANケーブルはコネクタ付きの屋外用15mを使った。将来10Gbpsにも対応できるよう、カテゴリは6Aにした。コネクタのまま通すために、PF管は太めの内径22mmのものにした。写真でも少し太く見えるのはそのためだ。
 LANケーブルはあらかじめ通しておいた。屋外用ケーブルはけっこう硬かったから押し込めば通せるかと思ったが、半分ほどで止まってしまった。そこでビニール紐を掃除機で吸い込んで通し、ケーブルをつないで引いたり押したりすることで、なんとか通すことができた。

 PF管は10mを用意していたが、両側に継ぎ足してそれぞれ窓の鴨居付近まで届くようにした。屋外用ケーブルだから不要かもしれないが、念のためといったところ。加えて、雨もかからないはずの位置だし、PF管末端の少々不細工なテーピング処理でもなんとかなるだろうと見てのこと。

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 母屋側は戸袋にPF管を片サドルで固定し、土壁に穴を開けてケーブルを中に通した。もっと下位置で戸袋の中にケーブルを引き込んで取り回す方法も考えたが、やはり壁を通すのがケーブル長を一番短くできそうだった。
 それに、屋内でも鴨居の上にケーブルを這わすのが、引っかけたりして邪魔にならなくていい。

 離れは土壁の外側をトタンで覆っているため、窓の鴨居を少しくり抜くように穴を開ける必要があった。以前別件で買っておいた直径18mmの刃が役に立ったが、なにせドリルが非力で、これが一番難儀した。最後は、これまた別件で買っていた細いノミで打ち抜いた。
 コネクタ付きのケーブルにはギリギリだったが、ここもなんとか入った。PF管はエアコンのホースに結束バンドで固定した。

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 壁の穴はそれぞれ内外ともにエアコン用のパテで養生した。LANケーブルはそれぞれ中継コネクタで室内のケーブルとつないだ。

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 離れ側はブリッジモードで使う無線LANルータにつないだ。附属のハブでMacに有線接続し、無線LANはiPhoneなど用にSSIDとパスワードを親ルータと同じにした。これで母屋と離れでシームレスな無線環境になるはずだ。
 これに先立ち、LANケーブルを室内に引き込めた時点でテスト接続してみた。離れのMacのスピードテストには「1Gbps」と出た。思わず「キター!」と口をついた。

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 eo光が開通した2年半近く前、ルータにLANケーブルを直接つないでテストしたとき、やはり1Gbpsだった。その環境を十分活用できずに歯がゆかったが、ようやく手元に来たのがうれしい。
 その後、掘ったところを埋め戻し、細かな仕上げ作業をした。

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 テストしたのは平日の昼間で、たぶんネットを使っている人がよほど少なかったのだろう。夜になると750Mbpsくらいになっていた。
 また離れの無線LANも、だいたい以前の10倍くらいで快適になった。

 不要になった無線LAN中継器は京都の自宅に持ち帰って活用している。また、これに味をしめて、京都の1階と2階の間の100Mbpsの有線LANをDIYで10Gbps対応に更新しようと目論んでいるところ。

(記:2021/11/09)



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