私が3年前に書いた本で、ワープロを使った手作り新聞のためのガイドです。
まだパソコンについて何も知らない頃でした。当時、私の仕事道具は東芝のワープロ「ルポ」ひとつでした。もちろん稼げません。失業保険のお世話になっていました。その頃の不満は、ワープロに次々に組み込まれてくる機能(ソフト)の解説書が少ないことでした。パソコン用の解説書は山ほどあるのに、ワープロ用は入門書、検定対策書などが主流でした。で、ルポのLTP機能(DTP機能)と格闘していた私が、「えい、誰も書かないなら自分で書いてやれ」と一念発起したという次第です。
でも、原稿を書いてあちこちの出版社に持ち込んだものの、なかなか相手にしてはもらえませんでした。そんななかで「DTP編集」に注目してくれたのが日本機関紙出版センターでした。当初の原稿から構成を「DTP編集」中心に変更し、1冊に仕上げたのがこの本です。
東芝「ルポ」と富士通「オアシス」を使って書きましたから、両機種をお使いの方には直接役立つと思います。サンプルの新聞を作っていくプロセスを、図も使って具体的に解説しています。また、見出しやレイアウトの工夫など、機種に関係なく紙面づくりに役立つ内容も書きこんでいます。
手作り新聞も、ワープロやパソコンを使うのが主流になりつつあります。パソコンを使っている方には直接は役に立たないかもしれませんが、考え方などは参考になるでしょう。
この本は、鉄筆を使う手書き新聞から始めてワープロ新聞に至る私の15年間(当時)の、ひとつのまとめでもあるのです。
それから3年がたち、今ではもっぱらマッキントッシュのお世話になっています。
幸か不幸か、出版社には在庫がたくさんあるそうですから、興味のある方は問い合わせてみてください。(日本機関紙出版センター TEL 06-465-1254)
(記/1996.9、更新/1997.9)
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