[2014.7]

若年認知症の人の“仕事の場づくり”Q&A─「支援の空白期間」に挑む

藤本直規・奥村典子著/(株)クリエイツかもがわ/A5判128ページ/定価1,800円+税(2014年3月刊)



若年認知症の人の“仕事の場づくり”Q&A

 早期で軽度の段階の若年認知症の人たちの「仕事の場」づくりの取り組みをQ&A形式で紹介した1冊です。私は、「仕事の場」で何度かいっしょに作業もしながら、編集、執筆、取材のお手伝いをしました。

 私も人の名前や物の名前を失念して、とっさに出てこないことがよくあります。
「ほれ、アレなんだけどさあ、うーん…、忘れちまった…」
「あっはっは、ワシもいっしょや!」
 と笑ってくれるのは同世代の友人たち。ちょっとホッとします。

 いや、ホッとしていいのかどうか微妙かも。それほどに認知症、ことに若年認知症って、決して他人事ではないと思えます。そしてそれゆえにこそ、こんな取り組みが広がってほしい。そうすれば、自分が将来もし認知症になったとしても、不安感はずいぶん小さくてすむのではないか──。

 そんなことを考えながら仕事をした1冊でした。


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