[QuarkXPress奮戦記 vol.3]

表組みのテクニックあれこれ(1)

■表組みのツボ

 表組みがたくさんある原稿が入るとゾッとする。QuarkXPressでの表組みは、ハッキリいってうっとおしい。
 なぜか……。結局のところ、表とテキストボックスを別々につくらなければならないからではなかろうか。
 表計算やワープロソフトなどだと、表の枠をつくればそれだけで文字や数字の入力ができる。それに対してQuarkXPressでは、ラインツールで表枠をつくってその中にテキストボックスをつくらなければならない。その時に位置がずれたりするし、おまけにラインも一本一本引かねばならないから面倒なことこの上ない。
 ということは、テキストボックスをどうつくるかということが、QuarkXPressでの表組みのツボだと思われる。
 以下は私のやってる方法。ほかにもIllustrateで作ってQuarkXPressに読み込んだり、いろいろな方法があると思う。もっと楽なやり方があったらぜひ教えて!

サンプル

 さて、ここではサンプルとして2列3行の表をつくってみる。単純な表だけど、テキストボックスの作り方で少なくとも5つの方法がある。私は、時と場合によってこれらを使い分けている。
(サンプルの表は縦30mm×横60mmで、セルはすべて縦10mm×横30mm。なお、表計算ソフトに準じて一つ一つの枠を「セル」と呼ぶことにする。文字の単位は「Q」を使用する

■表はラインツールでつくる

 まず、表をつくるのはラインツールがいいと思う。画像ボックスでフレームをつける方法もあるが、ラインツールだとガイドラインを消した状態でも細い線が見えるし、QuarkXPressの「アイテム」メニューにある「複数アイテムの配置」を活用できる。特に「複数アイテムの配置」は便利でよく使うだけに、ぜひとも生かしたい。

サンプル

 ラインの位置合わせは、メジャーパレットを活用したい。アバウトで作表すると、まずきちんとは作れない。ラインを選択した状態で、起点を「両端」「左端」「センター」「右端」の四つの中から選べるから、状況に応じて使用すれば比較的楽に表作成ができる。
 また、細かくても1mm単位程度の、できるだけ単純なサイズで表をつくることがコツだ。

サンプル

サンプル注)太いラインの場合は、X座標とY座標で位置を合わせても右図にようなズレができる。ラインは座標点を中心にして両側に太くなるからだ。こんな場合は、ラインの太さの半分だけ移動すればバッチリだ。単位が「Q」なら、1Q程度以上はこの作業が必要になってくる。


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