私の小わざ集-(2)
■タブでリーダーケイ
目次などでよく登場するリーダーケイは、タブの埋め込み文字を利用するのが最も簡単だ。なにより、行末を揃えることと訂正が簡単なのがいい。文字としての3点リーダー「…」を並べるのでは、最後が揃わなかったり、訂正のたびに位置を調整する必要があるからだ。
タブの設定は「右揃え(下揃え)」で行い、「埋め込み文字」に3点リーダーを入れている。さらに下のサンプルの場合は、ページ番号の前に半角スペースを入れている。
ワークスコーポレーション発行の「DTP WORLD」第10号の「ページネーションマニュアル」によると、埋め込み文字には「半角中黒か、ピリオドをベースラインシフトで上げて使うのが美しい」とある。確かに3点リーダーでは前後のスペースにばらつきがでることがある。
半角中黒でやってみると、やや間延びした感じがしたし、ピリオドでは小さすぎるように思えた。もっとも、このタブ部分もフォントやフォントサイズの調整ができるので、きれいにまとめることができる。
しかし、その手間を考えると、私は3点リーダーでも問題ないと思う。サンプルでは3点ごとに途切れているように見えるが、画面上だけのことで、印刷すれば問題ない。
なお、「埋め込み文字」には何でも入れられるので、場合によってはマークなどを入れてみるのもいいだろう。
■タブで数字を揃える
日付などで、数字を含む文字列をスペースで揃えようとするとうまくいかないことがある。こんな時もタブを使うと楽だ。
右図上の例は、1桁の数字の前に半角スペースを入れて揃えようとしているが、ずれている。こんな場合、1桁の数字に全角文字を使えば基本的には問題ないはずだ。ところが、新ゴ系やじゅん系など、フォントによってはそうはいかない。あるいは、このように半角で揃えるように指定される場合もある。
そこで、文字揃えにはタブを使うことを基本にすると楽だ。
右図下は、タブを二つ設定して揃えた例。矢印がタブ位置で、タブそのものは「年」と「月」のあとに挿入している。タブを使っていると、全体の位置を左右にずらすような場合も楽にできるというメリットもある。
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