[QuarkXPress奮戦記 vol.2]

文字組みをバッチリ決めたい(1)

■ノーマルでべた組みにしたい

 日本語文字組みについては、欧文のプロポーショナルのように、文字のサイズによって文字間隔を調整する「文字詰め」が追究されてきているようだ。詰め情報をもったフォントや、Illustrator5.5(アドビ)のように文字詰めのできるアプリケーションも登場してきた。QuarkXPressにも「組み上手」(大日本スクリーン)というXTensionがある。
 それぞれ、見出しや広告のスペックなどにはとても有効だと思う。けれども、書籍や雑誌などの記事本文の部分についてはどうだろうか。ほとんど好みの問題だろうが、私は縦横がキチッと揃っている文字組み、いわゆる「べた組み」が好きだ。だから私は、「見出しは詰める、本文は揃える」を基本に組版をしている。
 ところが、QuarkXPressでべた組みをするのも、行揃え同様、なかなかやっかいだ。思うように揃ってくれないことが多い。もちろん完全とはいえないが、私がいろいろ試行錯誤をしながらたどりついたのは、文字数がピタリと収まるテキストボックスをつくる、というきわめて簡単・単純な方法だ。だからXTensionは使わずノーマルのまま。それでも下のサンプルのようにはできる。方法は次の通りだ。

サンプル

■やっぱり「級」と「0」がキーワード

 文字組みをするにも、vol.1の「縦書き多段組み編集の行揃え」と同じように、文字の単位は「級」を使うこと、テキストボックスの「テキストとの間隔」を「0」にすることなどがカギになる(「縦書き多段組み編集の行揃え(1)」参照)。
 また、日本語のぶら下がりは「オフ」にしておく方が作業は楽だろう。「オン」にすれば、ボックス作成で常に半字分のぶら下がりスペースを考慮しなければならなくなる。


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