[QuarkXPress奮戦記 vol.4]

マスターページを使いこなしたい(2)

■マスターページアイテムはドキュメント上でさわらない

サンプル

 通常、環境設定で「マスターページアイテム」を「変更箇所保持」にしていると思う。
 これは、ドキュメント上でマスターページアイテムに変更を加えた場合、新たにマスターページを適用しても変更箇所はそのまま残る、という設定だ。せっかく変更したものを維持したいのは当然だから、設定はこれがよい。
 ただし、変更アイテムの下にマスターページのアイテムが再出現する。実はこれがけっこうやっかいで、場合によってはぐちゃぐちゃになることもある。

 またテキストボックスはページ連結されたもの以外、文字を入力しただけで「変更」とみなされる。これもなかなかやっかいだ。
 たとえば、見出し部分をデザインして、繰り返し同じパターンを使うとする。これをマスターページで作っておくと、見出しの内容は各々違うから、ドキュメント上でそれぞれ入力することになる。ページの左右が変わったり、マスターページの再適用などの時に、位置がズレたり、変更されていないアイテムが消えたり、下にマスターページアイテムが再出現したりと、いろいろなことが起こる。

 こんな場合はむしろ、パターンをライブラリーに登録しておき、それを貼り付けていく方が無難だと思う。
 だからマスターページには、ドキュメント上で変更を加える必要のないものだけを作っておくのがベター。これが大きなポイントだと思う。そして、マスターページアイテムはドキュメント上で変更しない、ということを原則にしたいところだ。


<<BACKNEXT>>

][