[QuarkXPress奮戦記 vol.6]

よく使うコマンド&ショートカット(2)

■プリントジョブ

「プリントジョブ」は、複数のプリンタを使っている場合には特に有効だし、そうでなくても飛び飛びのページのプリント指定も簡単など、とても便利なコマンドだ。バージョン3.3に同梱されているXtension「QuarkPrint-J」によって供給される。もしまだ使っていないのなら、ぜひおすすめしたいところだ。

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 プリントする場合は通常、セレクタでプリンタを選択した上で、「用紙設定」でプリンタ情報や用紙サイズなどを設定する必要がある。これらは、同じ環境で使用している分には一度設定してやればそれでOKだが、データの移動などで環境が変わると、再び用紙設定からやりなおさなければならない。
「プリントジョブ」は、「用紙設定」「印刷設定」「オプション」の情報をあらかじめ設定しておくことで、あるファイルがどんな設定になっていようとも、該当する「プリントジョブ」を選ぶことでそれらの設定を省略できる、というものだ。
 たとえば、私のプリンタはQMSだが、仮に用紙設定でEPSONのプリンタが選択されているファイルをもって帰ってきたとする。それを私のところでプリントする時、「プリントジョブ」を選べば、わざわざ用紙設定などを変更しなくてもプリントが可能というわけだ。

 また、さまざまなサイズの文書を作成するわけだが、デフォルトで用紙サイズが思うとおりになることは少ないわけだから、この点でも「プリントジョブ」は助かる。とにかく、セレクタでのプリンタの選択さえきちんとしておけば、あとは何も気にすることがないのだ。
 さらに、飛び飛びのページをプリントする場合、「印刷」コマンドだと連続するページごとに作業をくり返さなければならない。「プリントジョブ」は、たとえば「1,8,15」などと、「,」で区切ってやることで不連続のページプリントも可能だ。ちなみに連続するページなら「1-15」と指定する。
 いずれにしても、かなり楽チンだ。

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「プリントジョブ」の設定は、編集メニューの「プリントジョブ」で行う(上図)。ここで「用紙設定」「印刷設定」「オプション」を指定しておくわけだ。私は、たとえばA5トンボ入りをスプレッドで出す場合など、プリントする状態によっていくつかの設定を登録しておき、場合に応じて使用するようにしている。
 実際にプリントする場合はファイルメニューの「プリントジョブ」を使用する。冒頭の図は、その時に表示される画面だ。もちろんここで、設定されている情報を変更することも可能だ。

※ただし「プリントジョブ」では、用紙設定にある「PDFのスクリーン値を使用」コマンドは使えない。(2003.12.30追記)


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