[QuarkXPress奮戦記 vol.6]

よく使うコマンド&ショートカット(4)

 ショートカットについては、QuarkXPressの各コマンドメニューの横に表示されているし、付録のショートカット一覧に書いてあるので、自分で便利だと思うものを覚えて使うのがよいだろう。その中で、私がよく使っているのは次のようなものだ。

■段落書式

 段落書式のショートカットは「Command+Shift+F」だが、私はこれをしょっちゅう使っている。
 これは、段落書式の設定が最も多い作業のひとつだからで、ようするにいちいちスタイルメニューからプルダウンするのがめんどうだというのがもっぱらの理由。
 同様の理由によるものに「縦組み中の文字回転」=「Command+Shift+G」などもある。

■段落書式のコピー

 段落書式は、スタイルシートパレットで該当するスタイルをクリックすれば簡単だが、それも面倒な時は、まず適用させたい段落をクリックした上で、コピーしたい段落を「Option+Shift+クリック」するのが早い。
 その際、コピー元の段落にはスタイルが適用されていることが望ましい。そうすればフォント指定やトラッキング、ベースラインシフトなどの文字情報も含めてスタイルごとコピーされる。ただし、スタイルを適用した後にフォントやフォントサイズなどが変更されていると、コピーされるのは純粋に「段落書式」のみになってしまい、文字情報などはコピーされないので要注意。

■任意改行

 ジャスティファイを適用しているとき、行末に句読点などの約物がくると、テキストボックスの右端(下端)まで引っ張られてしまう。別に問題はないが、特にベタ組みをしたい場合に、これを他の文字と揃えたいものだ。こんな場合は「任意改行」のショートカット「Command+Return」を使うとよい。
 これは特殊キャラクタのひとつだが、やっかいなのは画面上に表示されないこと。たいていの場合は特に問題がないが、「、「」など連続約物の間にこれを入れると、校正などで文字位置がずれた場合に行末にずれが出ることがあるので、この「Command+Return」を削除する必要がある。要注意だ。

サンプル

■スタイルシート編集画面をすばやく表示

 スタイルシートの編集画面をすばやく表示するには「Command+スタイルシート」だ。Commandキーを押しながらスタイルシートパレットのめざすスタイルをクリックする。スタイルシートの内容を訂正する場合などに便利だ。

■画像をすばやく再読み込み

 画像ボックスに画像が入っている状態で「画像ボックスをダブルクリック」すると「引用側の設定」画面が開く。ここで「今、発行物を受ける」をクリックすると、同じ画像を再読み込みできる。画像に変更を加えた場合などはこれが早い。
 この場合、編集ツール(手のひら)を選択していることが必要だ。

■メジャーパレットで計算

 QuarkXPressのメジャーパレットは、単に位置情報を提供しているだけではなく、四則演算もこなすすぐれものだ。バージョン3.1までは加減算だけだったが、3.3から強化された。ちょっとしたリサイズや、移動などに威力を発揮する。
 また、段落書式の編集やタブ設定、その他ほとんどのパレットやダイアログで同じことが可能だから、これはなかなか便利だ。

サンプル

 私がよく使っているものだし、これまでに紹介したものもあるので、特にめずらしいものはなかったと思うが、何かの参考になれば幸い。

(記/1997.6)

<<BACK

][