[QuarkXPress奮戦記 vol.7]

トラブルシューティング[1]-(1)

 QuarkXPressに限らず、さまざまなマシントラブルや、「何でこうなるの?」「何でこうならないの?」といったことに遭遇するのは日常茶飯事と言っていいくらいだ。QuarkXPressを使いだして3年余。これまでにぶつかった数々のトラブルと、対策や復旧への私の格闘を順不同でセレクトして紹介しよう。対策がわかればトラブルも怖くない。快適な作業環境をつくる一助になれば幸い。

■QuarkXPressが頻繁にフリーズする

サンプル

 機嫌よく仕事をしていたら突然Macが動かなくなった(「クラッシュ」とか「フリーズ」とか「ロック」とか「固まる」とか、いろいろな言い方があるようだ。ちなみに私は「固まった!」派)という経験は、誰しもお持ちのハズ。私も使い始めた頃、これで1時間の作業がパーになったということがよくあったし、QuarkXPressビギナーがまずぶつかるトラブルの定番のようだ。私の対策は次のようなもの。

(1)メモリー配分を増やす

 QuarkXPressが使用するメモリー配分を多くすることで、かなり快適な環境になる。私はこのトラブル後、ずっと約10MBを割り当ててきたが、最近RAMを112MBにまで増設することができたので、この頃は約20MBを割り当てている。
 どうやらMacの作業環境の善し悪しはかなりの部分、RAM容量に依存するところが大きいように思う。何はともあれRAMの増設ははかりたいところだ。

(2)不要なXTensionは使わない

 QuarkXPressのXTensionもメモリを使用しているので、普段使わないXTensionは不使用にしておくのがいいと思う。
 XTensionを不使用にするには、QuarkXPressフォルダの「XTension」というフォルダに入っているファイルを「その他のXTension」フォルダに移動すればOK。QuarkXPressが起動中ならアプリケーションを再起動する。
 テキスト取り込みのための各種ワープロソフトのフィルタなどで、普段使わない種類のものは不使用にしても差し支えない。もっとも私は、メモリーの割り当てを増やしてからこれはあまり気にしなくなった。RAMが少なく、十分なメモリの割り当てができない場合には有効だと思う。

(3)同時にたくさんのアプリケーションを起動しない

 同時に多くのアプリケーションを起動すれば、当然ながら多くのRAMを使用するわけだから、フリーズする可能性は高くなる。使い終わったアプリケーションは終了するなど、やたらとあれもこれも起動した状態にしないのが無難だ。
 とはいえ、IllustratorやPhotoshopあたりは同時に使用したいところだ。しかしいずれも多くのRAMを使うからやっかい。この点でもRAM増設が望まれる。

(4)あやしいファイルに注意

 使用している環境によってさまざまだが、機能拡張やその他のファイルと衝突して動かなくなることもある。私の場合、これまで機能拡張ファイルとの衝突はなかったと思うが、バージョン3.1で3.3のファイルが開くXTension「マークズツールズII」にバンドルされていた付録のXTensionが衝突した。ページメーカーのファイルが開くなど魅力的なXTensionだったが、みな捨ててしまった。残念。

(5)こまめにセーブする

 いろいろと対策をうっても100%ではない。結局、こまめにセーブすることが最も安全なようだ。バージョン3.3からは自動保存も可能になったから、私は10分おきにセーブするように設定しているが、それでもまめにセーブするように心がけている。
 しかし、気にかけている時はたいがい快適に作業が進む。ふと気をゆるめた時に、フリーズはやってくるんだ、クソ!。


<<BACKNEXT>>

][