[QuarkXPress奮戦記 vol.7]

トラブルシューティング[1]-(2)

■フォントがあるのに文字化け!?

サンプル

 レーザーライターにはプリンタフォントもダウンロードしてあるのに、プリントしたら象形文字のように文字化けするということがある。私は、バージョンアップしたり新たにインストールした時に遭遇した。
 これは「プリンタフォントの有無」が正しく設定されていないのが原因。QuarkXPressの補助メニューの中にある「プリンタフォントの有無」コマンドで設定する。「検索」をクリックすればプリンタにダウンロードされているフォントをチェックしてくれる。これはやや時間がかかるから、フォントの種類がわかっているなら「プリンタフォント」欄の有無の文字をクリックすれば、手動で有無を設定できる。
 インストールした最初とか、フォントを新たにプリンタにダウンロードした際に設定すれば済むことだから、日常的にはほとんどさわらない。そのためについ忘れてしまうのだ。アレッ? と思ったらチェックしてみるといいと思う。

■画像が取り込めない!?

 IllustratorやPhotoshopで作成した画像が取り込めないということがある。
 QuarkXPressで取り込める画像の形式は、PAINT、PICT、EPS、TIFF、RIFF、それにバージョン3.3からJPEGとPCXが加わった。画像はこれらの形式で保存されていることが必要だ。
 IllustratorやPhotoshopで画像を作成してそのまま保存すると、それぞれIllustrator形式、Photoshop形式になるが、これは取り込めない。原因はこれだ。Illustratorの場合はEPS形式(バージョン5.0までは「マッキントッシュカラー」か「マッキントッシュモノクロ」がEPS形式、それ以後のバージョンではダイアログで「EPS形式」が選択できる)に、Photoshopの場合は保存ダイアログでフォーマット形式を選択して、取り込めるファイル形式にしておこう。
 なお、IllustratorやPhotoshopなどグラフィックソフトで作ったものは、オリジナルをそれぞれの形式で保存しておき、データ取り込み用にフォーマットを変えて保存するのが無難と言われる。特にPhotoshopでレイヤーなど含んでEPS形式に保存はできないから、画像の修正などのためにもオリジナルを残しておくことが必要だ。

 ところで私は当初、よく知らなくて、もっぱらPICT形式の画像を取り込んでいた。ところが、 PICT形式の画像を取り込むとQuarkXPressはファイル内に画像情報を記憶する。するとドキュメントファイルのサイズがとても大きくなってしまう。作業パフォーマンスが落ちる。当時は、ただでさえ非力なPowerMac7500/66だったからまいった。それがラフ用の画像なのだからたまったものではない。
 取り込む画像はEPS形式かTIFF形式が無難だろう。QuarkXPressはファイル内にこれらの位置情報を記憶するだけだから、ファイルサイズが小さくて済む。TIFF形式の場合は、QuarkXPressのドキュメント上でカラーやシェードが適用できるから、グレースケールやラインアートでもカラーにできる。ラフ画像ならこれで十分だと思う。
 画像が取り込めないと大騒ぎしていて、よく見たらツールが違っていたという初歩的な勘違いもよくある。アイテムツールサンプルではなく、編集ツールサンプルを使わないと、画像は取り込めない。


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