トラブルシューティング[3]-(1)
■ページが勝手に増えた!?
校正作業中にふと気がついたら、知らない間にページが追加されていたということがある。テキストを追加した場合などは要注意だ。 これは環境設定で「自動ページ挿入」がオンになっているのが原因。
最初にテキストを流し込む場合はもちろんこの「自動ページ挿入」はオンにしておく。オンには3種類あるが、私はもっぱら「ストーリーの後」を使っている。校正などでテキストを追加して最後のページをあふれた場合、その連結の最後に新たなページが自動的に作られるわけだ。
また、マスターページに複数のテキストボックスを作っている場合、いずれかのテキストボックスで文字があふれた場合にも新たなページが作られる。
新たなページが作られること自体は問題ないが、一旦組んだ後に意図せずページが追加されると困ることもある。
そこで私は、校正段階では「自動ページ挿入」をオフにして作業している。ページを追加する場合は手動連結しているわけだが、この方が確実なように思う。
ところで、100ページも200ページもある書籍を編集する場合、私はテキストを章ごと(長い場合は節ごと)など適当な長さに分割している。テキストを1つのファイルにして全体を一度に流し込むと、校正時にテキスト追加があったら、当然だがそれ以後すべてのページでテキストがずれていく。見出しの位置や図表の位置など、すべてにわたってチェックしなければならなくなるから大変だ。
これを避けるために章などでテキストを分割するわけだが、こうすればリフローはその範囲にとどまる。それに、リフローの時間も短くてすむという利点もある。(※Vol.4 マスターページを使いこないしたい(5)参照)
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