[QuarkXPress奮戦記 vol.11]

私の小わざ集[2]-(3)

■◯付きノンブル

サンプル

 ノンブルに◯付き数字を指定されることがある。
 通常、ノンブルはマスターページに「コマンド+3」で「<#>」を入れて設定する。フォントとは別に、ページメニューの「セクション」で表示形式を指定でき、「1,2……」「I,II……」「i,ii……」「A,B……」「a,b……」「一,二……」の6種類の中から選択できる。
 しかし残念ながら、この中に◯付き数字はない。だからといって、ドキュメント上でいちいち◯付き数字を入力するのも、数ページならまだしも、ページ数が多くなれば非効率的だ。
 結局、マスターページ上で「◯」と「<#>」を組み合わせるのがベターだろう。これなら「<#>」による自動ノンブルが生かせるからだ。
 まず二つのテキストボックスをつくってそれぞれ入力して、いずれもボックス内の行位置及び行揃えをセンター揃えにしてボックスのセンターにセットし、それを「複数アイテムの配置」でセンターに合わせる。
 この際、中に入る「<#>」は「◯」よりもサイズを小さくすることがコツ。私は4級小さくしているが、最終ページ数をにらんで文字サイズやトラッキングなどの調整をしておくことが必要だ。3ケタになったら数字が「◯」からはみ出したというのではみっともない。
 さて、これで通常と同じように、自動で◯付きノンブルが入るようになる。一見めんどうそうだが、マスターページで一度行えばあとは何の作業もいらないので、かなり楽チンだ。

■特殊な◯付き文字

サンプル

 文中で◯付き文字を指定されることもしばしばだ。ビブロスフォントのおかげでかなりの◯付き文字がカバーされていて助かっているが、それでも時に、右のサンプルのようにフォントに含まれない文字を指定されると、なかなかやっかいだ。
 この場合は、先の◯付きノンブルと同じようにボックスを重ねて上に貼ったり(もちろん回り込みは「なし」にして)、Illustratorで作って貼り込んだり、あるいはカスタムフォントを作ったりと、方法はいろいろ考えられるが、手っ取り早いのはサンプルのようにトラッキングで詰めてしまうやり方。
 「◯」と中に入る文字を続けて入力し、中の文字はやはりサイズを4級程度小さくする。これをトラッキングで だいたい-160〜-180程度まで詰める。詰める数値は、最終的にはプリントして調整するのが無難だろう。当然だがこの時、文字揃えは「センター揃え」にしておく。
 最後のサイン代わりのような場合はこれでOKだが、文中にある場合は次の文字との間隔が詰まりすぎてしまうので、ここも調整する必要がある。
 かなり原始的な方法だが、こうした例はそう多くないから、幸いこれでもけっこう対応できている。「◯」が「□」でも基本的に同じだ。

(記/1997.11)

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