[QuarkXPress奮戦記 vol.12]

ほとんど使わないメニュー(1)

 ほとんど使わないメニューというテーマで書こう思って、あらためてチェックしてみたら、実はほとんどのメニューを使っていたことに気がついた。その意味では無駄なものはほとんどないわけだ。
 ただ、作業上の必要がなくてほとんど使っていないというものはある。しかしこれは「使う価値がない」というわけではない。
 そんな中で、数少ない「使わない」メニュー、これを使うより他の方法のほうがよいというものをセレクトしてみた。

■アンダーライン

サンプル

 編集メニューの「文字飾り」にある「アンダーライン」は、ハッキリ言って使えない。
 右のサンプルの上がこのアンダーラインだが、見たとおり、まず太い。太さの調整はできないし、位置の調整もできない。画面が小さい時は違いがわからないが、拡大したりプリントすれば一目瞭然だ(そんなわけでサンプルも大きくなってしまった)。
 したがって私は、「アンダーライン」「ワードアンダーライン」を使わない。抹消線である「ストライクスルー」も使わないが、これは多少太くてもかまわないから、全然ダメというものではないだろう。しかし同様に、調整はできない。
 アンダーラインを引くには、他に編集メニューの「段落罫線」が利用できる。太さも位置も調整できるが、対象が段落単位であるので、特定の語にアンダーラインを引くという目的のためにはあまり重宝しない。

 結局QuarkXPress3.3では、ラインツールを使ってアンダーラインを引くのが、多少面倒だが簡単で堅実な方法だろう。太さも位置も調整できるし、好きなように引ける。複数の行に引くときは、行送り値と同じ幅でコピーすればよい。
 ただし、テキストが移動してもついて動かないから、気がついたらアンダーラインがとんでもないところに引かれていたということになりかねない。要注意だ。
 ところで、時に波アンダーラインなど、QuarkXPress3.3にはないラインを指定されることがある。波線くらい用意しておいてほしいものだとうんざりする。仕方がないからIllustratorで波線を作ろうとすると、これがけっこう難しい。
 比較的簡単なのが、ビブロス外字を使う方法。右のサンプルの一番下で使っているのは地図のマークのひとつだ。画面上でではとぎれて見えるが、プリントすればちゃんと波線になっている。これって、ちょっとした裏技かな。


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