タブと左インデントの関係(1)
しばらく前、あるベテランデザイナーから、右のサンプルのように組むのにタブをどのように設定すればよいかと質問された。
普段は私がいろいろ教わっているものだから、ここぞとばかり「そんなことも知らないの?」というような顔であーしてこーしてと話していたものだったが、実際に画面でやってみたらできなかった。「?」である。
面目丸つぶれの典型のような話だが、考えてみればすでにいろいろと試した上での質問なのだから、むやみに知った顔などするものではないということだ。
タブについては、かねてからよくわからない動きをすることがあると感じていたので、少し実験をしてみた。
■実験1
最初にどのように説明したか。
まず段落書式は、2行目以降が4字下がりになるように「左インデント」と「第1行インデント」をそれぞれ4字分と-4字分に設定する。タブは5字目に設定する。
これでうまくいくハズだと思ったのだが、結果は右のサンプルのようになった。つまり、タブは左インデント位置で止まるのだ。
やりたいのは、さらに1字下げすることだ。いろいろやってみたが、この設定でタブ1個だけでは、どうしても目的を達することができなかった。
■実験2
同じ設定でさらに1字下げするには、右のサンプルのようにもう一つタブを入れるか、スペースを補えば可能だ。
作業上は別にこれで何の問題もないわけだが、せっかくタブを設定しているのに、一発で決まらないのは気分が悪い。しかしいろいろ設定を変えて実験してみても、こうする以外には方法がないようだった。
これは仕方がないと諦めるとして、この実験を通して、どうやら左インデント位置と関係があるらしいことがわかってきた。つまり、タブを入れるのが左インデント位置より左側か右側かによって、動きに違いがあるようなのだ。
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