[QuarkXPress奮戦記 vol.15]

タブと左インデントの関係(2)

■実験3

サンプル

 右のサンプルは、段落書式は最初の設定のままだが、タブ設定をせずにタブを入れたものだ。これを見ると、左インデントがタブと同じ役割を果たしていることがわかる。
 通常、タブ設定がなくてタブを入れるとデフォルト設定位置に止まるが、左インデントがあればその位置に止まるのだ。
 つまり、左インデントより左側でタブを入れる場合、左インデント位置で止めたいだけならタブ設定はなくてもかまわないということになる。
 実はこれ、私にとってはちょっとした発見だった。こうした場合、私はいつも左インデントと同じ位置にタブ設定をしていたわけだ。それが不要だということが今回の実験を通してわかった。
 これは他にも使い道があるのではないかと思っているところだが、まだ機会がないのでやってみてはいない。しかし、ひとつの収穫ではあった。

■実験4

サンプル

 左インデントより右側でタブを入れる場合はどうか。これは左インデントが「0」の場合と同じで、タブを入れるとタブ設定位置で止まる。
 実は最初にできると思ったのは、右のサンプルが頭にあったからだ。結局、私のこれまでの仕事の中では、こうした例の方が多かったのだと思う。
 またタブを入れるのが左インデントより左側でも、タブ設定が左インデントより左側にあれば、ちゃんとタブ設定位置で止まることもわかった。
 どうやら左インデントはいわば遮断機のようなもので、それを境にしてタブの効き目が分割されるようだ。

■結論

 結局、タブと左インデントの関係をまとめると次のようなことになろうか。

  1. タブを入れる位置が左インデントより左側の場合
    • タブを入れる位置と左インデントの間にタブ設定があれば、タブ設定位置で止まる。
    • タブを入れる位置と左インデントの間にタブ設定がなければ、左インデント位置で止まる。
  2. タブを入れる位置が左インデントより右側の場合
    • タブ設定位置で止まる。タブ設定がなければデフォルト設定位置で止まる 。
(記/1998.4)

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