京都は伏見だけでも20を超える酒蔵がある酒どころ。そんな京都府内の地酒を飲みながら、リアルタイムで綴るお酒の話。
おおむね月1更新。飲み手・書き手=小国文男
もしかしたらこのお酒は、3月の蔵見学の折にタンクから汲んだ醪(モロミ)を飲ませていただいた、まさにそのお酒かもしれない。記録によれば、それは全国新酒鑑評会に出品予定のタンクということだったからだ。
「お酒の色は緑色なんですよ」
先日の油長さんでの蔵講座の講師は、「蒼空」の蔵元、藤岡酒造さんだった。これはその時の藤岡さんの言葉だ。
ちょっと印象的だったので、かねてより飲みたいと思っていた純米大吟醸、それも今年の春に絞ったばかりの生酒を買って帰り、改めて見てみた。本当に淡い緑色だった。