「旧ネットワークシステム」はMacOS8より早かった
私のサブマシンであるPowerMac7100/66AVの外づけハードディスク(1GB)がクラッシュしたのは、半月前のことだった。とにかくマシンそのものが起動できなくなったので、緊急待避として、モデムとインターネット関係一式をメインマシンの8500/120に移した。以来、スキャンを除いてDTPからインターネットまでほとんどの作業が8500に集中することになった。
幸い、ハードディスクを外すと7100は起動したので、とにかくディーラーにディスクを持って帰ってもらった。数日後に電話があり、「データはほぼ復旧できるが、修理には5万円ほどかかる」という。それなら新しいハードディスクが買えるというもの。さっそく2GBのハードディスクを注文した。復旧したデータはそれに入れてくれるという。それにしても、1年半余りしか使っていないのにつぶれてもらっては困るというものだ。しっかりしてよyanoさん。
さて、8500にはMacOS8をインストールしている。MacOS8にはインターネット接続のためのアシスタントソフトがあって、簡単に接続できるようになっているが、これがどうもうっとおしい。
ひとつはこのアシスタントの設定が面倒だ。だいたいMacTCPとFreePPPの設定だけでことがすんでいた頃に慣れているから、勢い直接コントロールパネルのTCP/IPとPPPを設定をしてしまうのだが、アシスタントを通して設定しないとうまくいかないようなのだ。
それからOpen Transportの問題だ。香川大学の秋山先生の「MacintoshNews」の「MacOS8について」でも指摘されていたが、Netscape Navigatorを終了してもメモリーを解放しない。
私はこれまで、QuarkXPress、Illustrator、Photoshopeなどを同時に起動しながらDTPの作業をやり、合間にネットサーフィンで息抜きをするというスタイルだったから、これらを1台のマシンで並行して行おうとすると112MBのRAMを積んでいてもけっこうしんどい。メモリーが解放されなければ、その都度再起動するしかない。これはきわめてやっかいだ。ひょっとしてと思ってNetscape Communicatorをダウンロードしてインストールしたが、同じだった。
そこで昨日、注文したハードディスクはまだ来ないが、インターネット関係を7100に戻してみた。7100のシステムは漢字トーク7.5.5。Open Transportを使わないいわゆる「旧ネットワークシステム」で、MacTCPとFreePPPを利用している。しかしどうだ。ダイアラの起動待ちなどがないから、少なくともPPP接続でのプロバイダへのアクセス、そして回線切断などのレスポンスは、「えっ?」と感じるほど早いではないか。それはモデムを56000bpsに変えたせいばかりでもないようだ。やっぱり、ごちゃごちゃしないでシンプルな方がいい、と思ったものだった。
もっとも、途中で回線が切断されたり、さっきは何もしないのにタイプ11エラーが起こったり、不安材料がないではないが……。
(記/1997.11.3)
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