やっぱりATMフォントは重かった
前回書いたQuarkでフォント情報がなくなってしまった件は、その後は問題ないようだ。いったい何だったのか、原因は不明のままだ。
それと、先週前半でパニックは終わるハズだったが、すぐに校正が返ってきたりやり直したりで、結局1日おきに徹夜していた。なんとも悲惨な一週間だった。おかげで、相変わらずエッセイも奮戦記も書けないでいる。
で、今週はといえば、これがまた混んでいる。年末だけに、新年号の準備でいつものサイクルよりも早くなっているからだ。
それにしても、こんなに一所懸命やってるのに、なんで儲からへんのかねえ、ったく。さて、パニックの主役はカタログのDTPだった。レイアウトも求められたが、カタログのたぐいでは、デザイナーでない自分が不憫になった。指定どおりに組むのなら多少の自信はあるが、デザインしろと言われると辛いものがある。
ボヤキの元就風に言えば──。
「わしゃあのう、日頃はテキスト中心なんじゃ。読み物のページデザインとDTPじゃ。じゃからのう、どちらかと言えばシンプルになるし、わしゃ自分でもそれが好きじゃ。しかしのう、ビジュアル中心のものになってくるとのう、とたんにデザイン力のなさがあらわになるんじゃ。情けないのう……。のう、妙」
「まあまあ、そうしおしおなされますな」ところで、そのカタログをやりながら、やっぱりATMフォントをインストールしておくべきかと思った。モリサワのフォントのことだ。
モリサワのフォントは高いので、フリーの身ではそうそう揃えられない。仕方がないから必要最低限のフォントだけ買ってプリンタにダウンロードしてあるが、他はスクリーンフォントだけをインストールしている。ATMフォントは、システムが重くなると聞いていたので、非力な7100/66AVだけの頃からずっとインストールしないできた。したがって、画面上はビットマップ表示だが、それに慣れてしまっていたし、これまではさほど問題も感じなかった。それにプロテクトしてあってIllustratorでもアウトラインが取れないのだから、ハッキリ言って不要という思いが強かった。しかしビジュアル中心、フルカラーの画像もいっぱいとなると、手元ではそうそうプリントアウトもできないし、文字位置や詰めも正確にするには、やっぱりWYSYWIGでないと都合が悪い。
そこで昨日、思い切ってメインマシンの8500/120に3書体のATMフォントをインストールした。さすがに画面表示はきれいだ。位置合わせにもなかなかよい。よしよし……、と思ったら問題がひとつ。
画面の表示速度が極端に遅くなったのだ。とりわけ雑誌などテキスト量が多いものだと、スクリーンフォントだけの場合に比べて倍以上の時間がかかるではないか。当然スクロールも遅い。これはかなりのストレスだ。うーむ、WYSYWIGをとるか速度をとるか。最近の高速Macなら問題ないんだろうけど、非力なわがマシンでは、やっぱり速度をとるしかない。さしあたり、主として本文用に使っていするリュウミン-RのATMフォントは、必要に応じて使うようにせざるを得ないだろう。
やっぱりATMフォントは重かったのだ。
(記/1997.12.8)
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