えっ!? フォント情報がなくなった?
いやあ、まいったまいった。先週の金曜日から昨日の火曜日まで、パニックだった。
なにしろ、初校出しが2本、再校出しが2本、校了出しが3本と、都合7本の仕事が集中してしまった。その内には短いが原稿を書くものが2本含まれていて、取材もした。とりわけ初校は、全部で64ページ分あって、かなりしんどかった。しかも、実はそれらのほとんどは月曜日に出さねばならなかったもので、助っ人を頼んで徹夜も繰り返したが、結局火曜日までズレこんでしまった。おかげで月初めの更新はできず、もちろんバーのエッセイも「Quark奮戦記」も書けなかった。ようやくひと息つけそうだから、近い内にアップしたいと思っているところ。
ところで、そのパニック中に初めて遭遇するエラーに見舞われた。
いつものように、組版をしたQuarkデータをMOで取引先にわたして校正紙をプリントしてもらったのだが、電話がかかってきてフォントがおかしいという。
「システムに存在しないフォントが使われているって、メッセージが出るんですよ」
これ自体はよくある話だが、わたしたデータではそんなはずはない。
「ええっ? おたくにあるフォントしか使っていませんよ」
「でも出ないんですよ。ないフォントの名前も文字化けしてわからないんです。とりあえずそのまま出しましたが、ほとんど細明朝に置き換えられました。なんか心当たりありますか?」
「ないんですよ。そちらのマックがおかしいんじゃないですか?」
と、このあたりはまだ気楽だった。そのMOが返ってきたので、ファイルを開いてみた。なるほど、言われたメッセージが出た。不足フォントの一覧を出すと、これまたなるほど文字化けでさっぱりわからない。ようするにフォント情報の一部が失われているのだ。
しかしこれは相手の問題ではなくて、MO段階ですでにおかしい。こちらの問題だ。コピー中に何かが起こったのか。
そして、まさかとは思いながら、HDDのそのファイルを開いてみた。僕の目は点になった。
なんと、まったく同じ症状が起こっている。そんなアホな。だって、こちらでは何の問題もなくプリントできて、何の問題もなく終了して、何の問題もなくコピーしたハズなのだ。いつの間にこうなったんだ?いくら考えても原因に心当たりはない。そしてその間に、他の仕事のデータを同じように何度も送っているのだ。それらは何も問題が起こっていないのだ。
仕方がないから、場所を確認してそれぞれ使ったフォントを思い出しながら置換してなんとか復旧はしたが、どうもげせない。
パニクっている間に、無意識に何かおかしな操作をしてしまったのだろうか。それとも何か問題のあるデータが紛れ込んだのか。はたまた、月刊なのでいつも前月のファイルを流用していたのが疲労(!?)したか。そういえば、最初に作ったのはもう1年半ほど前のことだ。でも、データの流用なんかよくある話だし……。うーむ、わからん。
どなたか、こんな体験ありませんか?とりあえず取引先に、わかっている範囲の状況を知らせた。
「よかった。僕のマックが悪いんじゃなかった」
「……」
さてさて、再校はどうなることやら……。
(記/1997.12.3)
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