[ひとりごと(1998.2.18)]

ドイツからのオリンピックメール

 世間は長野オリンピックでわいているが、なかなか見られないのが残念だ。それでもニュースや新聞でチラチラと気にしていると、けっこうおもしろい。
 特にジャンプの団体での金メダルはドラマチックだった。なかでもベテラン原田選手。1回目に失敗して79.5メートルだったから本人のプレッシャーもすごかっただろうと思うが、2回目に137メートル飛ぶんだから、う〜ん、やるもんだ。ひょっとしたら「ハラハラさせる」が流行るんじゃないかな。

 さてそんな時、ドイツのいとこからメールが届いた。あちらでもオリンピックが大きな話題だそうだが、面白かったからちょっと紹介したい。

※  ※  ※

 こちらのオリンピック関連報道を見ていると、時々日本の習慣やドイツ報道陣の目に奇異に映ることが報道されたりします。これが結構うれしいんですよね、日本人には。
 ラジオでは毎朝、日本語一言講座。なかなかレベルの高い言葉をとりあげています。
 たとえば「心細い」。これ、日本語で説明するのもむずかしい。
「これは直訳すると、細い心臓、となります。でも、意味するところは……」なんてね。

 今朝のオリンピック・コンパクトというテレビ番組では……
「さて、日本の礼儀正しさはとどまるところがありません。なんでもかんでも謝ります。どうしようもないことでも謝ります。昨日は○○委員長、あいつぐ滑降レースの延期に関して、『選手のみなさん、悪天候のために何度もレースが延期になって、申し訳ありません。観客のみなさん、ご迷惑をおかけします。ごめんなさい』いや〜、すごいですね。あやまっても天気良くならないんだけど、どうなんでしょうね」

 う〜ん、こっちの人にはその「こころ」が分かんないんだな〜。せっかく体調整えてレースに挑もうとしている選手、ご足労いただいたお客さんにとりあえず、お愛想っていうか、労をねぎらうっていうか、ねえ。こういうことを聞いて、「日本人はすぐに謝る、よくない」なんていう日本人はどっかおかしいと思うよん。

余談:
 今大会、リュージュでのドイツ選手の活躍が目覚ましいんだけど、二人乗りの競技の説明で。
「二人乗りリュージュは、実は、SEXと関係があるんですねえ。1994年にこの長野オリンピックから二人乗りを男女混合でもOKという決定が下されましたが、後にこの決定は取り消されました。理由は、ご覧いただくとわかると思いますが、『ポジション』がわいせつなんですねえ。力関係から言ってやはり男性が下になることが多いんですが、そうすると……ちょっと……」

Masako Sugitatsu

 いかがでしたか?

(記/1998.2.18)


[<<前回へ] [次へ>>]

[TOPページにもどる] [言いたい放題INDEXにもどる]

Created by Fumio Oguni
Copyright (c) えでぃっとはうすOGN 1996-1998

Email:fwbc3841@mb.infoweb.ne.jp