トラブルのその後
以前にこのコーナーやDTPフォーラムなどで書いたMacのトラブルについて、わかったことがあるので、その後の顛末を少し紹介しよう。
■QuarXPressのフォントトラブル
まずは、QuarkXPressのフォントトラブル。正常に保存されたはずのQXのドキュメントを次に開いてみると、「システムにインストールされていないフォントがあります」と警告が出て、フォント情報がなくなってしまうというものだ(97/12/15の「また起こったQuarkXPressのフォントトラブル」参照)。これは、どうやらラムチャージャー8がぶつかったようだ。
トラブルの当時、あーでもないこーでもないといろいろ原因を探ったがハッキリせず、結局昨年暮れにシステム(MacOS8)を改めてクリーンインストールしなおした。その際、ラムチャージャーをインストールすると、機能拡張マネージャーを開いた時に「このコンピュータに不適切な内容を含んでいます云々」と警告が出た(実は初めてインストールした時も出ていたが、そのままにしていた)ので、捨ててしまった。その後は問題なく動いていたから、まずはシステムの入れ替えが正解だったかと思っていた。すぐに捨てたので、この時はラムチャージャーとQXの関係は確認できなかった。
2月の後半に、システムをMacOS8.1にアップグレードしたが、この時再びラムチャージャー8をインストールしてみた。これ以前にスピードダブラー8をインストールしたのだが、実はその時も「不適切云々」のメッセージが出た。そのまま特に問題なく動いていたのと、やっぱりメモリに不満を感じたので再挑戦したわけだ。
ところが、ラムチャージャー8を入れたとたんにQXのフォントトラブルが再発した。さしつかえのないファイルで実験してみたが、ほぼ確実にトラブルが起こった。そこで、すぐにラムチャージャー8を捨てた。するとQXも正常に戻った。こうなると、ほかにも原因が重なっているとは思うが、とりあえず犯人はラムチャージャー8ということになる。この件についてサポートに問い合わせようと思っているが、バタバタしてなかなかできていない。せっかく買ったのだからもったいないし、まだこんな例は報告されていない様子だ。近いうちになんとかしようと思っているところだ。
■文字組みの崩れ
さてもうひとつは、文字組みの崩れ。ベタ組みしたQXのドキュメントを印刷にまわしたところ、文字が詰まって体裁が崩れてしまったというものだ。
原因は、「リュウミンR-KL」が印刷所にないというので、代わりに「細明朝体」を使ったことだった。試しに印刷所に頼んで、文字組みが崩れたファイルの「細明朝体」をすべて「ビブロス細明朝外字」に変更してプリントの実験をしてもらった。すると組んだ通りに問題なくプリントアウトされた。どうやら「細明朝体」はMacのシステム付属の「細明朝体」、「ビブロス細明朝外字」は外字以外をモリサワの「リュウミンL-KL」と認識するようだ(出力機に「リュウミンL-KL」がある場合)。つまり「細明朝体」ではなく「リュウミンL-KL」か「ビブロス細明朝外字」を指定するのが正解だったというわけだ。
MacOS8のマニュアルによると、システム付属のフォントはTrueTypeフォントで、QuickDraw GXで詰め組みが可能になっているという。PSフォントでないということか、詰め情報によるものか、いまひとつ詳しいことはよくわからない。それに、説明しようとすると、書きながら混乱してしまいそうだ。
ただ言えることは、ベタで組むにしても文字詰めをするにしてもDTPで思うように組むためには、Macのシステム付属のフォント「細明朝体」と「中ゴシック体」は使わない方がよいということだろう。これまでも使ってはいなかったが、改めて実感した。そして、システムフォントとは別に「リュウミンL-KL」と「中ゴシックBBB」(注)をインストールするか、またはビブロス外字で代用するのが無難だろうということだ。う〜む、なんだかよくわからんレポートになってしまった。ま、いいか。ひとりごとだし……。
(注:アプリケーションのフォント一覧ではシステムフォントも同じ名前なのでややこしい。フォントフォルダで確認すれば、その有無や違いは一目瞭然だ)
(記/1998.3.10)
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