お盆はしんどいゾ

　お盆休みというのは、年末年始に比べて仕事が止まらないのが辛いところだ。
　年末年始の場合は、多くが年内に納めるべしという仕事で、まあ例外的にいくつか年を越すものがあっても、だいたい年内にケリがつくので、正月休みは割と気楽に休める。
　ところがお盆の場合、お盆休みまでに納めるべし、という仕事はあまりない。通常のサイクルの中にポコッと休みがあるだけなのだ。で、お盆明けに納めるべし、というケースがけっこうあるのは、なんちゅうこっちゃと言いたくなってしまう。結局、休みを取るためにお盆の前後が忙しくなってしまうのだ。

　わが家では例年のことだが、今年も家族が先に田舎に帰省した。つかの間の独身生活だ。よっしゃ、なんとか目途をつけて今夜はくらい飲みに行ってやろ、とせっせと仕事をしていた。昨日のことだ。と、そこに電話。
「この間の校正が戻ってきたんやわ」
「はいはい、どうぞ」
「超急ぎなんやて」
「そういうても、お盆があるで。いつまで？」
「そやし、お盆明けでええんやわ」
「お盆明けって、ワシ、17日まで帰省してるで」
「えっ!?　17日に渡すって言ってしもたわ」
「そんなアホな。どうすんねん？」
「ほな、明日ちょうだい。夕方に持って行くわ」
「あっ、そう……」

　というわけで、せっかくの一杯飲みの夢は不発に終わった。仕方がないから、しこたまビールを飲みながら仕事をしてしまった。もっとも、遅れていた別の仕事もあって、おかげでもそれもできたから、ま、今回は感謝するとしよう。

　さて、本日（13日）夜より私も田舎に帰省。帰ってくるのは17日夜なので、それまではアクセス不能。メールも受けられない。みなさん、よいお盆休みを（こんな言い方あったっけ？）。

（記／1998.8.13）