ボイスレコーダーとしてのiPod
このほどiPodを買った。主たる目的はボイスレコーダーだ。 講演などを録音して報告書にまとめる仕事がときどきある。このごろの録音ツールのメインはWireTap Proを入れたMacBookだ。しかも内蔵マイク。外部マイクも試したが内蔵が一番感度がいいように思う。 ただ、録音終了後の保存などで失敗したら大変だ。だからカセットテープで予備の録音をしていた。が、これがいよいよダメになった。それでiPodにマイクをつけてボイスレコーダーにしようと考え、iPod 5Gの30GBモデルと、マイクのiTalk Proを買ったという次第。
目下、実際の使用に備えてテストをしている。操作や音質などに不安はなかったが、一番の心配は録音時間だった。iTalk ProはDockコネクタにつけるので、バッテリー以外での使用は不可能。加えてApple Storeに、同種のマイクで2時間弱しか使えない旨のレビューもあったからだ。 30GBモデルの音楽再生時間は、フル充電で最長14時間前後だという。ところがステレオ録音だと、2時間30分程度でバッテリー表示がほとんどなしになった。レビュー通りだ。予定している最初の録音は4時間。休憩時間に充電したとしても、かなり不安だ。 一時は失敗だったかと思ったが、モノラル録音だと保存するデータ量がかなり少ない模様だ。試してみると、かなりもつ。約5時間録音したところで、バッテリーの残量表示が約20%の赤色になった。テープ起こしができればよいのだから、これで十分。ちょっとホッとしているところだ。
もう一つ、保存形式が非圧縮の「WAV」だけなのも気になるところ。僕の場合は臨場感あふれる演奏を録るわけではないので、圧縮形式も選択できればと思う。 実際、ステレオだと2時間半程度で約1.5GB、QuickTimeやMP3の約10倍になる。モノラルの5時間でも約750MBになった。しかしフリーのMP3エンコーダーなどで圧縮は可能だし、容量的にもいまはまだ余裕があるので、まあいいか、といったところ。 ほかにも、モニタできないとかレベル表示がないとか注文がないではないが、多機能になればバッテリーも消費するわけで、それらが録音時間にも響く。痛し痒しというところなのかもしれない。
さて、いろいろいじっていると、せっかくのiPodをボイスレコーダーだけにするのはもったないのではないか、とも思い始めてきた。音楽の趣味はあまりないが、ビデオPodcastなどかなり興味深い。アダプタをつければデジカメの外部ディスクとしても使えるらしい。もしかしたらハマってしまうかも、などと思っているところだ。
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